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おまけ生活

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すみまセンベイ

人間失格を見てきました。客層は基本的に生田ファンて感じでした。私の隣が男性一人で、太宰のファンか監督のファンか…な?葉蔵が堀木に「一緒に死なないか」と言った時に笑っておられましたよ。
映画を見た感想は、わかりにくっ!ですかね(笑)監督の感情が一切感じられず、葉蔵という人間の人生の美しいところだけを切り取ったような…俺ここ好き!て監督が思ったシーンを抜粋して繋げたような印象でした。私は表現者の端くれとして「感想は皆様次第」という作品は逃げだと思ってまして、良くも悪くも表現したいことは一本筋が通っていて最低限!と思っていたのです。が、ここまで無感情ならむしろ有りなのかなと思いました。どうしても感情をのせてしまうのですよ、現実には我慢するかもしれないけどここでこの人物をこう動かしたらこういう感情が表現できる、みたいな。ここでこの台詞を入れればこの人物の背景が無理なく伝えられる、とか。いかに自然に設定と感情をより多くわかりやすくはめ込むか、という作業が、この作品は一切無い。気がします。それはそれは自由なので、葉蔵と堀木の愛憎劇とも、中也への葉蔵の片思いとも、葉蔵ハーレムともなんと受け取ろうと自由!みたいな映画でした。
なので普段以上に個人的な感想ですが。
葉蔵は世の中のなにもかもから求められているのにそれを理解していないという印象でした。親に愛されるという原体験が薄いからその感情が鈍い。たとえ葉蔵の腕がちぎれようと絶対に離さない、という人と巡り会いたいと思っていそう。そういう人に自分を投げ出せば、生まれてきた意味がある、生まれてきた罪があがなえると思ってフラフラしてみたけど結局みんな途中で手を離すから死にきれず、狂いきれず…いや死んだり狂ったりする前にまず生きろ!愛せ!て思ってしまう訳ですが。中原中也に出会って、生きたいと願っていてこれ以上ないくらい生きている中也は隙あらば死にたい葉蔵には理想というか、人間だったんじゃないかなと。そこ中心に見に行ってたこともあって、葉蔵中也の対比をくっきり感じました。
監督があえて削った原作の最後のマダムの台詞は私なら入れてしまうなと思いましたね。映画で唯一関係を持っていないマダムが言うと額面通りにも皮肉にも聞こえて含みが倍増される気がします。まぁだからこそこの作品としては削って正解な気もします。
実際見て、原作が読みたくなる映画だと今までで一番強く思いました。「いろんな解釈がある」程度のレベルではなく、「諸説ある」ぐらいの振り幅があるので、周辺の資料を漁りたい衝動に…とりあえず山羊の歌は友人に借りてざっと読みました(笑)今までの経験とは若干違う意味でもう一度見たいと思いまして、なるほど「感想は皆様次第」というのはこういう意味かと今回初めて知りましたね。
だからこそかもしれませんが、監督の好き度はわかりやすい!インタビューでも言っておられましたが、言わされてるのでなく本心から生田さんと森田さんに役者として敬意を払って下さったことが、画面からもう伝わってきました。本当に綺麗に撮っていただいて、眼福です。そして相変わらず寺島しのぶさんにものを食わせたがる(笑)また上手い具合にこぼすんだよこの人も!(笑)
太宰には一切触れず生きてきて一生縁がないと思ってましたが、思いがけず出会う機会を得ました。結果やっぱりこいつとは友達になれないとたぶんお互いに思った出会いでしたが、それも出会ってみて初めてわかることですね。いつかわかりあう日が来ないとは限りませんから。

役者さんの細かい感想はコメントの方に書きます。これ以上に上から目線満載です…すみまセンベイ。
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